こんにちは。おわっっ(@rk_owaaa)です。
4月後半~5月前半。この時期になると、POG関連本が次々と発売され、決まって聞こえてくるのが
「POG選ばなきゃ!」
そう思ってる人、多いでしょう。私もその一人、だった。
ただ、最近少し考えが変わってきた。
書きなぐりたい。
まず先に、POGについて
POGとは「ペーパー・オーナー・ゲーム」の略称で、読んで字のごとく“紙上馬主ゲーム”である。一般的に「ポグ」、あるいは「ピー・オー・ジー」と呼ばれ、自分の所有馬を「POG馬(ポグ馬)」、または「ペーパー」と呼ぶ。血統や厩舎、馬主、生産牧場、評判、あるいは取引価格などなどなど、様々な要素で選んだ馬を決められた頭数だけ所有し、その獲得賞金の合計を競い合う、競馬界最高のゲームなのだ。一般のファンが、架空の馬主になり、愛馬を応援する。ルール次第では超高額馬だって何頭も所有できて、大馬主気分を味わえるのだ。
netkeiba-POGって何?より引用
紙上馬主ゲーム…
私は2014年に東京サラブレッドクラブで一口馬主を始めた。そこから、毎年1頭ずつ出資をしている。そして、POGには必ず1頭そのを入れる。それは一口馬主としての、私のポリシーだ。
一口馬主1年目に出資した馬は新馬戦を勝ち、ポイントも稼いでくれた。
だだ、2頭目はいまのところ未勝利だ。
簡単に言って、10頭選ぶPOG団体だとすれば1頭は棒に振っている計算だ。
POGは1勝、2勝そして重賞・G1 と勝っていればいるほどポイントはもちろん高くなる。
そして、そういう馬が多ければ多いほど順位も高くなる。
私はあまりPOGの成績は良くない方だ。
ポイントが高いと、馬を見る目がある。とか、ポイントが低いと、この人は馬を見る目が無いんじゃないか、とか。今はデータベース上で簡単にリストや累計ポイント、団体での順位が一瞬でわかってしまう。
そして、その表面上だけ見る。
「ポイント低いな」
すぐ、粗を探す。
そんな中、私の中に一つの疑問が浮かんできた。
「POGで走ると思って選んだ馬、一口クラブ馬ばかりではないか」
立ち止まった。
待てよ。
今、私の手元には昨年発売された某POG本がある。
そこに載っている馬は、計1471頭。
2014年に生産された馬は6875頭。約5分の1。もちろんその中には地方競馬デビューの馬、そして、残念ながらデビューすら叶わなかった馬などもいる。
私がPOGで馬を選ぶときのスタンスは、「血統」だ。
それは、一口を選ぶとき、馬券検討する際にも第一に優先しているファクターだ。今のところこれを改める気はあまり無い。
可能であれば、全頭の5代血統表を見て、知識をフル動員して至極の10頭を選びたい。
しかし、それには果てしなく時間がかかる。そして、それをする理由もあまりない。
だいたい、ドラ1と呼ばれる超期待馬がいる。POG各誌の見開き1ページに載せられる。馬体の写真を合わせて。
そして、それを抽選で奪い合ったりする。ほとんど、その本から10頭なら10頭近く選ぶことになるだろう。
では、その本の見開き1ページ目の超期待有力馬、その馬の馬主とは?
そう、一口クラブ馬が多い。
競馬関係者がその身分を使ってホイホイ適当に評価を下す。その人、その言葉には重みがある。
その人が培ってきた、経験・感性がその馬に、机上の能力を授ける。
机上の能力=走る馬、とは限らない。
それは、競馬をやっている人なら分かっていただけるだろう。
例えば、2017年の皐月賞。勝ったのはアルアイン。父はスーパーサイアー、ディープインパクト。母はドバイマジェスティ。そのアルアイン、私の購入したPOG本には1番最初の3ページ目にデカデカと載っている。
そして、アルアインは某一口クラブ馬だ。
これは、上手くいった例。
では反対に、2017年の桜花賞。勝ったのはレーヌミノル。父ダイワメジャー、母ダイワエンジェル。
そのレーヌミノルは、私の購入したPOG本には一切記載がない。前述した1471頭から漏れていたのだ。
理想は、血統でこういう本から漏れてしまった馬を選びたい。本でしか選ばない人にとっては、選ぶ対象にもならないのだ。
そんなスタートラインにすら立てない状況も、私は良しと思えない。
紙上馬主ゲームという言葉が前半で出てきた。一口クラブの馬は、簡単に言って、お金さえあれば出資できると思っている。もちろん、一口馬主歴が長い方からすればこれに対してNOという方もいるだろう。それまでの経験を私はまだしていないから、反論はできない。
そんな、一口クラブの有力馬をPOGで選んだとき、
何をやっているのだ。俺。
「走ると思った馬、お金さえあれば出資できるやん。」
そうすれば、より自分の身近な存在になる。
そして、俺は悔しくなった。
小さいころから、馬主になると言ってきた。変わらない、夢。一口馬主としては、スタートを切った。
そうじゃない。
何が悔しくて、お金がないから仕方なく紙上で馬を選んでいるんだ?その走る馬を、自分で所有することが最大目的であり、終着地ではないのだろうか。
そんなクソみたいな理由で、一口クラブの馬をPOGで選びたくなくなった。
(広義の意味では、セール出身の馬も)
だから今は、一口で出資している3頭に絶対的な愛情を注いでいるつもりだ。それが、400分の1の馬だったとしても。
それが今の私の限界だ。
進むのをやめない。馬主をホイホイする側で終わらない。
だから今年のPOG、私は個人馬主から選んでみようと思う。