こんにちは。おわっっ(@rk_owaaa)です。
ある日。
「とうきょうまるって知ってる?」
いや、知らない。その時に初めて知った。調べてみると
視察船 東京丸–それは”東京港”に関心のある15歳以上の団体・個人が利用可能。”東京港”の役割を多くに人に知ってもらうために運航している。
その人はテレビでその存在を知ったらしい。人は人から物事を聞いて、新しいものを知る。何気ない言葉が、その人にとってはきっかけとなる。
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雲が多くすっきりしない日。午前9時30分。
港区海岸1丁目 竹芝小型船ターミナル。JR 浜松町駅、都営大江戸・浅草線 大門駅、ゆりかもめ 竹芝駅が最寄だ。
事前にインターネットで予約をしていた。(利用月の2ヶ月前、第一開庁日午前9時から受付可能)
何しろ、乗船料は無料なのだ。
予約完了後、乗船券を各自で印刷し持参。ターミナルの入口で乗船券をスタッフに渡す。それと引き換えにパンフレットを1部貰う。
東京港については東京都港湾局を参照いただきたい。東京湾の中に東京港が存在(多摩川下流から荒川下流の範囲)。その他には川崎港・横浜港・横須賀港・千葉港・木更津港と分けられる。
乗船場には新東京丸が停泊。辺りにはうっすらレインボーブリッジやフジテレビなどが見える。
午前9時50分、乗船。出航時間は10時からなのだが、別団体をすでに到着しており、やや早く出航した。
船内は大きな会議室のような部屋。20~60人が乗船可能。この日は30人ぐらいだったかな。東京港クルーズでは無いので、船外には出られない。あくまで東京港の視察だ。向かって左側の窓側に座る。
コースはこちらから。火曜日ではないので、竹芝発-竹芝着だ。
船内では、出航してから係員の方が後方で説明を始める。それを聞きながら進む。
竹芝、日の出、芝浦ふ頭を通り、レインボーブリッジの下をくぐる(船内からの写真なので、ガラスの反射にはご了承を)
お台場が見えてくる。
右手に品川ふ頭(主に北海道、中国・韓国航路。日本で初めてオープンしたコンテナふ頭らしい)、最近ヒアリの発生で話題になった、大井コンテナふ頭(世界各地と定期航路、日本屈指のコンテナふ頭)。左手には青梅コンテナふ頭(韓国・台湾の会社専用のふ頭と公共用のふ頭が混ざっている)が見えてくる。
コンテナを載せたり降ろしたりするガントリークレーンを多く見ることが出来る。見た目の通り、キリン群と呼ばれる。
奥にうっすら東京ゲートブリッジが見える。手前には大きな建物。これは、臨海トンネルが下に通っており、その通気口となっている。ゲートブリッジのやや手前には多くのクレーンが見える。これが2020年東京オリンピック・パラリンピックのボート・カヌーの競技場となる海の森水上競技場建設地だ。
右手には東京国際空港(羽田空港)が見える。
新東京丸で向かう東京港最南端地点、中央防波堤外側埋立地、新海面処分場埋立地。このポールのような場所まで埋め立てる予定なのだが、この海面処分場は東京港内に確保できる最後の処分場となっている。ゴミや土で埋め立てている。
この船は、比較的サイズは小さいらしいが東京港内のゴミを集めている船とのこと。こういう船が何隻も働いて、東京港内をキレイに保っている。
ゲートブリッジの下を通り、飛行機も写真で見るよりグッと近く見える。
先ほどの海の森水上競技場建設地の近くまで来た。着々と工事が進んでいるように見える。
左側が山となっており、右側は比較的平坦で建物もある。どちらも埋立地なのだが、埋め立て方が違う。
左側はゴミの焼却灰や不燃ゴミ、上下水道スラッジと呼ばれる汚泥を乾燥させた砂なので埋め立てており、地盤が緩く建物を建てることが出来ない。だから高さがある。いわゆるゴミの山だ。
右側は河川や運河などから発生する浚渫土(しゅんせつど=ヘドロ)や建設発生土で埋め立てているため地盤がしっかりしている。
個人的には埋め立てても建物たてられないんじゃ…と思ってしまうが、それほどゴミの処分場が無いということなのだ。考えさせられる。
大井とお台場を結ぶ東京港トンネルの通気口。線の下に車線が通っている。
再びレインボーブリッジの下を通る。
遠くには東京タワーも。
そんな東京港視察も再び竹芝小型船ターミナルに戻ってきて終了。そのまま解散となった。(1周約90分)
正直言って、写真をなかなか撮れなかったのが悔いが残るが、係員の説明を聞きながらいろいろ知ることができた。
晴海ふ頭や芝浦ふ頭が昔の最先端であったのに、埋め立てが続きほぼ用無しに。豊洲新市場も同じだ。東京ガスの施設がどんどん内地になってきた。羽田空港があるからレインボーブリッジのような大きな橋が東京港外側に架けられず、トンネルになっていること。コンテナ船や豪華客船がどんどん巨大化してきてレインボーブリッジの下を通ることが出来ないため、現在の世界基準のコンテナふ頭や客船ふ頭を新しく外側に作っていかなければならないこと。船が通るためには1km近くの幅が必要だから埋立も計画的に行わないといけないこと。
2020年に向けて、東京港は今も計画的に流通をさらに円滑にするため、ふ頭や倉庫、橋、トンネル、道路を整備して開発・再開発を行っている–
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