映画「ダンケルク」
生き抜け。
海の町ダンケルクに追い詰められた英仏軍40万人。
若き兵士トミーは絶体絶命の地から脱出できるのか?フランス北端ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士。背後は海。陸・空からは敵――そんな逃げ場なしの状況でも、生き抜くことを諦めないトミー(フィオン・ホワイトヘッド)とその仲間(ハリー・スタイルズ)ら、若き兵士たち。
一方、母国イギリスでは海を隔てた対岸の仲間を助けようと、民間船までもが動員された救出作戦が動き出そうとしていた。民間の船長(マーク・ライランス)は息子らと共に危険を顧みずダンケルクへと向かう。英空軍のパイロット(トム・ハーディー)も、数において形勢不利ながら、出撃。こうして、命をかけた史上最大の救出作戦が始まった。果たしてトミーと仲間たちは生き抜けるのか。勇気ある人々の作戦の行方は!?
予備知識0で見てきた。それで一切問題無かった。感想をドバーっと(ドーバー海峡だけに)書いていきたい。
映画を見終えて調べたのだが、この映画は第二次世界大戦中の1940年5月24日から6月4日の間に起こったダンケルクの戦い。その中の、フランス ダンケルクからドーバー海峡を越え、イギリス本土に脱出する(この脱出が肝)ダイナモ作戦を描かれている。
あえて、1つだけ映画を見る上必要なのが「地理」か。映画の題名にもなっているダンケルク(DUNKIRK)の場所が分かっていると話は付いていき易い。
登場するのはイギリス・フランス・オランダ・ドイツ。映画開始から息を呑むシーン。響き渡る音。それは映画館でしか楽しめない。リアルタイムで複数の物語が同時進行する。大まかに言うと「陸・海・空」。「陸・海・空」それぞれをとある人物(外国人が演じているので誰が誰だか全く分からなかったが)を中心に描かれる。全体感を描写するより、その中心人物を画面の真ん中に押さえ話が進むのでゲームの主人公のように感情移入がし易い。
始まりから結構心拍数高めというか、ああこの人が主人公なんだな、大丈夫か?と思って見ていると、途中から様々な人物の物語が展開されていく。共通して「ヤバイ!」とか「助かりそうだ!」などの瞬間が描かれる。最初は「陸・海・空」と別々に描かれているように見えていたのだが、全ては皆、脱出のために向かっている。様々な伏線が入り組み、海から船に乗って脱出を試んでいる時のセリフに対し、そのアンサーは空で戦っている者が行動で応える。そこの2つの間に繋がりは無い。どうすれば生き残れるか、生き延びられるか、脱出できるのか…
戦争映画では無い。これは事実を基にしたヒューマン映画だ。少将が、パイロットが、民間人が、今すべきことを行ったから奇跡は起きた。しかし、身構えるようなシーンは当然ある。そういったところを恐れて、否定しているようであればちょっと改めて欲しいな、と思う。
9日間で33万人以上が助かった。その裏にはどれだけの犠牲もあったか。そこも忠実に描かれているので、是非、映画館で、劇場で、最高の映像美と音響で楽しんで頂きたい。とっても面白く、奥が深く、歴史を学べる素晴らしい映画だと強く言えます。
最後はとあるセリフを拝借して終わりの言葉にしたい。
「何が見える?」
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